猫がキャリーバッグに入ってくれない!対処法は?

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猫を動物病院に連れて行ったり、外に連れて行ったりする際に必要なキャリーバッグ。しかし、いざというときに猫がキャリーバッグに入らず困った経験がある方も多いのではないでしょうか?例えば、「急いで動物病院に行かなければいけないのに、猫が断固としてバッグに入らない……」そんな場面を想像してみてください。この記事では、猫がキャリーバッグに入るのを嫌がる理由と、スムーズに入ってもらうためのコツ、さらにはキャリーバッグ選びや慣らし方の具体例を詳しくご紹介します。

猫がキャリーバッグを嫌がる理由

まずは、猫がキャリーバッグに入るのを嫌がる原因を理解することが重要です。以下のような理由が挙げられます。

1. 恐怖心やストレス

キャリーバッグそのものが未知の存在であったり、過去に嫌な体験と結びついている場合、猫は警戒心を抱きます。例えば、動物病院への通院で注射を打たれた記憶や、長時間の車移動で酔ってしまった経験があれば、それだけでバッグに対する不信感が募ります。

2. 狭い空間が苦手

一般的に猫は狭いところが好きな生き物ですが、中には閉じ込められることを強く嫌う個体もいます。キャリーバッグがこの「嫌いな狭い空間」に該当してしまうことがあるのです。

3. 匂いに敏感

猫は匂いに非常に敏感です。例えば、新品のキャリーバッグに特有のプラスチックの匂いや、以前病院で使ったときに残った消毒液の香りが、不快感の原因になることがあります。

4. 病院や移動のイメージ

キャリーバッグを使うたびに病院や移動が伴うと、キャリーバッグ=嫌な経験と関連づけてしまいます。これにより、バッグに対する拒否感が強まります。

キャリーバッグにスムーズに入れるためのコツ

猫がキャリーバッグを嫌がる場合でも、いくつかの工夫をすることでスムーズに対応できます。

1. 日常的にキャリーバッグに慣らす

普段からキャリーバッグを猫の生活空間に置き、特別視させないことが大切です。

  • 場所に馴染ませる
    キャリーバッグを猫の寝床や遊び場の近くに置くことで、猫にとってバッグが日常的なものと認識されます。たとえば、お気に入りのおもちゃをバッグの近くに置くなどの工夫が効果的です。
  • 快適な空間を作る
    バッグの中に猫のお気に入りの毛布やタオルを敷き、安心感を与えます。これにより、バッグが猫にとって「安全で心地よい場所」と感じられるようになります。

私の家ではテントベッドの隣に置いて普段から入ってもらえるようにしています。

2. ご褒美や遊びを活用する

キャリーバッグを楽しいものだと認識させるには、ご褒美や遊びを取り入れることが有効です。

  • おやつやフードを活用
    バッグの中におやつやフードを置き、猫が自分から中に入るきっかけを作ります。
  • 遊びの延長で慣れさせる
    猫じゃらしやボールなどのおもちゃでキャリーバッグの近くや中で遊ばせることで、バッグに対する警戒心を解くことができます。
3. 視覚的刺激を減らす

見知らぬ環境や視覚的な刺激が怖い場合、キャリーバッグを布やタオルで覆うことで猫の不安を軽減できます。

  • バッグ全体を覆うことで安心感を与え、猫がバッグに入りやすくなります。特に移動時に有効なテクニックです。
4. 無理に入れようとしない

猫は無理やりされることを嫌います。力で押し込もうとすると、さらに拒否反応が強くなるだけです。たとえば、猫がバッグに向かう際には落ち着いた声で優しく声をかけると安心感を与えられます。

5. 移動前の準備を早めに

直前にキャリーバッグに入れようとするのではなく、移動の1時間以上前には猫をバッグに入れ、落ち着かせる時間を作ると良いでしょう。こうすることで、飼い主にも猫にも余裕が生まれます。

キャリーバッグ選びのポイント

猫が快適に過ごせるキャリーバッグを選ぶことも大切です。ソフトキャリーバッグがオススメです。

また以下の点に注意しましょう。

サイズとデザイン
  • 猫が立ち上がったり回転できる程度の広さが必要です。
  • 通気性が良く、しっかりした構造のものを選びましょう。
取り扱いやすさ
  • 持ち運びが簡単で軽量なものを選ぶと便利です。
  • 洗える素材を選ぶと、汚れたときのメンテナンスが楽です。
収納性と使いやすさ
  • キャリーバッグの入り口が広く、猫を入れやすいデザインが理想的です。具体的には、上部と側面の両方が開閉可能なタイプが使いやすいです。

長期間の慣らし方の例

キャリーバッグに完全に慣れさせるには時間がかかる場合もありますが、以下の方法を試してみてください。

  1. 最初の一週間
    バッグを部屋に置いて慣れさせ、猫が興味を持つようにします。好奇心で近づいてくる場合は褒めてあげましょう。
  2. 二週間目以降
    中におやつを入れたり、短時間だけ蓋を閉める練習を始めます。バッグに入ることがストレスではないと感じさせるのが目標です。
  3. 外出のシミュレーション
    バッグに入った状態で部屋を少し歩いてみたり、短時間だけ外に出てみます。この経験を少しずつ積むことで、本番の移動がスムーズになります。

具体的な慣らしのスケジュール案

以下は、キャリーバッグに猫を慣らすためのスケジュール案です。

1週目:

  • キャリーバッグを猫の身近な場所に設置し、興味を持たせる。
  • お気に入りのおやつをバッグの入口付近に置いて、中に近づくよう促す。

2週目:

  • バッグの中に完全に入った際に褒める。
  • 時折蓋を閉めてみるが、短時間で終わらせ、ストレスにならないように注意。

3週目:

  • バッグごと移動する練習を開始。
  • 部屋の中で短い距離を持ち運び、ポジティブな経験と関連づける。

最後に

猫がキャリーバッグに入らないのは、多くの場合恐怖心や不安が原因です。しかし、これらを克服するための具体的な工夫を紹介しました。例えば、バッグを「特別なもの」から「日常の一部」へと変えていく過程が大切です。

日常的な慣らし方やポジティブなイメージづけを行うことで、猫との信頼関係を深めながらキャリーバッグに対する抵抗を和らげることができます。この記事でご紹介した方法を試し、キャリーバッグが猫にとっても飼い主にとってもストレスのないアイテムになるよう工夫をしてみましょう!

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